異色の作品として、ジャンプで注目浴び、風のような速さで一部が終了したチェンソーマンです。
単行本は全11巻でており、累計発行数は1100万部。怪物作品となっています。
とんでもなく濃い内容だった
充実感があった
面白かった
などの声が上がっています。
多くの読者に衝撃を与えたチェンソーマンですが、作品の癖が強いこともあって、手を出しづらい部分もあるのではないでしょうか。
せっかくなので、話の概要と魅力を伝えて、手に取ってもらううえでの背中を押す役目を務めていければと思っています。
チェンソーマンのあらすじ
主人公のデンジは貧乏暮らし。
借金を背負っていた親父が死んでしまい、その借金がデンジの両肩にのしかかります。
代わりに借金を返すために、デビルハンターとなります。
この世界では、悪魔が存在しており、その悪魔を討伐すると結構なお金をもらえると言います。
雑魚でも、40万円はもらえるとのことで、時給はかなりいい仕事なのです。
デンジはヤクザに利用される形で、悪魔討伐を行っていくのでした。
デンジの相棒
そんなデンジには相棒がいて、それがポチタです。
ポチタは、チェンソーの悪魔でデンジの相棒として日々戦っていました。
借金取りがゾンビの悪魔に利用される
悪魔の中には自身の強力な力を引き換えに契約を持ち掛けるものもいます。
この世界では悪魔と人間が契約することも多く、代償を支払うことで強力な力を手にすることが出来ます。
デンジに対して借金をこしらえていたヤクザも、悪魔にそそのかされました。
その結果、ゾンビの悪魔によって、組織全員がゾンビと化してしまいます。
そのゾンビにデンジはバラバラにされ、絶命してしまいます。
しかし、チェンソーの悪魔である、ポチタと生前に契約をすることでポチタとデンジは一つになり蘇ります。
心臓がある胸部にはチェンソーのスターターがついており、それを引っ張ることで武器人間として覚醒できるのです。
両腕と頭にチェンソーがつき、圧倒的なチェンソーのキレ味はあらゆる敵を八つ裂きにできるのです。
強力であるゾンビの悪魔をデンジはバラバラにすることで、借金取りから解放されます。
公安の女、マキマに勧誘される
ゾンビの悪魔を討伐しに来ていたマキマは、ことの顛末を見ており、
デンジが悪魔と一体化したケースを
特別であると捉え
悪魔退治の戦力として公安に引き入れることにします。
女に対して飢えていたデンジは、容姿の整ったマキマと公安で用意されている「普通の生活」に魅力を感じ、潔く公安に入ることになるのでした。
悪魔についての概要
この作品には悪魔が存在しています。
悪魔の力の源は、人間の恐怖心です。
人間が怖がっているモノであれば、それに比例し、悪魔は力を持つことになります。
例えば、地獄や闇、支配、銃、爆弾などは世界中の人から恐れられています。
そのため、それをもとに作られた悪魔は圧倒的な力を誇ります。
今のご時世なら
「コロナウイルスの悪魔」
がいれば超強いはずです。
一方で、多くの人がそれほど恐れていていないものはあんまり、、、なことが多く、作中の最初に出てきた、トマトの悪魔なんかはそれほど強くありませんでした。
これはトマトが世間的に恐れられていないためです。
「銃の悪魔」の存在
この世界でなぜ、悪魔が恐れられるようになったのか?
そして、社会的な問題になったのか。
その元凶は
銃の悪魔
が、大きく関係しています。
その昔、悪魔対策に多くの国が銃で儲けようとしましt。
そして、多くの人が自身を守るためや、敵を倒すために銃を使いました。
そうすることで、世間では銃に対する関心が広がっていったのです。連日のニュースは銃に関するものが増えていきました。
その結果、世界中で銃に対する恐怖心が膨れ上がり、その恐怖心に比例して銃の悪魔もとんでもない力を身に着けたのです。
そして、アメリカで銃を使った大規模なテロが起こったと同時に、銃の悪魔が覚醒しました。
以下の画像は銃の悪魔によって起きた被害です。
出現し、たったの5分で120万人が皆殺しにされ、超高速で動き回る銃の悪魔は姿を消し去りました。
この事件によって、銃だけでなく
悪魔そのもの
に対する恐怖心が世間的に強まっていき、その結果として、多くの悪魔が強くなりました。
そして、人々の生活を脅かすようになったのです。
マキマ含む、多くのデビルハンターは銃の悪魔を討伐することを目的として、日々、悪魔を倒しているのです。
悪魔を倒す理由
銃の悪魔の高速移動は自身の体が焼き切れるほどでした。
飛び去った後には肉片が落ちます。
チェンソーマンの世界では
強い悪魔の肉=強化素材
という、定説があり、強力な悪魔は銃の悪魔の肉片を食らっている可能性が高い、だから銃の悪魔を恨んでいるデビルハンターは多くの悪魔を倒して、銃の悪魔の肉片を手に入れようとしているのです。
悪魔の特性として、再生することが挙げられ、肉片を集めることで、それが本体に向けて移動しようとします。
つまり、肉片をたくさん集めることによって最終的に銃の悪魔にたどり着くようになっているのです。
デンジは多くの悪魔や魔人と戦い抜く。
銃の悪魔を討伐すれば、マキマに
何でもしていい
という条件を提示されたデンジは、打倒、銃の悪魔に心を燃やすようになります。
VS永遠の悪魔
銃の悪魔の肉片を食した、永遠の悪魔とデンジは戦うことになります。
どれだけ切っても、死ぬことがない永遠の悪魔をデンジは
チェンソーで切り刻み続けることで、自殺したくなるまで攻撃する
という手段をとり、倒します。
この戦いにおいて、デンジは
武器人間
としての戦い方を少しだけ知ることになります。
武器人間
チェンソーマンの世界においては、悪魔でも魔人でもない、
「武器人間」
というものが存在し、デンジはそれに該当します。
武器人間は心臓に当たる器官が、悪魔の心臓となっています。
そして、トリガーのようなものを持ちます。
デンジの場合、胸にスターターがあり、そこを引っ張ると武器人間として覚醒します。
その他にも武器人間がいますが、特徴としては下記の物で共通しています。
武器人間の特徴
- トリガーに当たる部分を起動させれば、「武器人間」になれる
- 血を飲めば回復し、再生する
- 体がバラバラにされても、トリガーを引けば再生する
- 攻撃を繰り出す際には、自身の血を使う必要がある
武器人間の一番の共通点は
強力である、
ということです。
武器はもともと、人々に恐れられる存在で、それゆえに大きな力を持っています。
VSテロ集団
デンジの心臓は多くの敵から狙われています。
作中では
武器人間の心臓は特別だから
というもっともらしい理由があります。
しかし、じっさいのところ「チェンソーの心臓」は他の心臓とは違った点があるのです。
(これについては後述)
テロ集団はすさまじい強さで、特にデンジと同じ武器人間
サムライソード
は、圧倒的力量差でデンジを圧倒しました。
テロ集団を抑えつけたのはマキマ
圧倒的な強さを誇るテロ集団でしたが、それを抑えつけたのはマキマでした。
マキマは、京都に移動し、標高の高い神社に死刑囚30人を用意し、「罰の悪魔」の力を利用し遠隔からテロ集団に攻撃します。
京都の神社↑
デンジがいる現場。↑
それによって、デンジの周りにいたテロ集団はほぼ全滅。
デンジは間一髪助かるのでした。
リベンジ編
テロ集団を倒すべく、修行したデンジは再びサムライソードと勝負をします。
修行の中でデンジは、
頭を使って戦う
ということを覚え、それによって、サムライソードの居合い切りを攻略します。
居合い切りで、攻撃してくるか所を特定し、そこにチェンソー化した足を置いておく。
その結果、超スピードで向かってきたサムライソードが真っ二つになる
という頭脳プレーをもってして、サムライソードを倒すことに成功します。
VSレゼ
デンジの心臓を狙う刺客は後を絶ちません。
テロ集団の次は、ロシアからの刺客の
レゼ
でした。
レゼは、その容姿も手伝って、思春期真っ盛り女経験なしのデンジに簡単に近寄ります。
そして、裏切り、その本性を表すのです。
レゼは、爆弾人間であり、こちらもデンジと同じ武器人間です。
レゼはロシアのスパイとして育てられており、デンジよりも武器人間の戦い方を熟知しており、それによってデンジを追い詰めます。
しかし、最終的に、デンジが新たに覚えた
「チェンソーのチェーンを使った拘束」で虚をつかれ敗れます。
VS世界の刺客
レゼを倒した、デンジたち公安一向でしたが、「爆発の武器人間」であるレゼによって、その戦いが大体的に報道されました。
それによって
日本にチェンソーの心臓がある
ということが、世界中に知れ渡ることになります。
結果、力を持った国々が、その国最強の刺客を日本に送り込んできます。
ドイツ
ドイツは
サンタクロース
という、「人形の悪魔」と契約した人物を日本に送ってきます。
アメリカ
殺し屋を派遣します。
派遣される殺し屋は名もない三兄弟で他の刺客に比べると格落ちです。
中国
クァンシ
という、肉弾戦世界最強の女性とその愛人である、女の魔人4体が刺客として贈られてきます。
いずれも、マキマが言うには
ビッグネーム
とのことで、かなり手ごわい相手であると言えます。
刺客と交戦中に地獄に招かれる
世界最強の刺客と戦っていく中で、サンタクロースの能力である「精巧な人形」が発動されます。
それによって、超大型の悪魔、「地獄の悪魔」との契約が成立し、デンジたちは地獄につれていかれます。
そこで出会った、闇の悪魔によって一行は壊滅状態に。
圧倒的な実力を誇り、銃の悪魔よりもはるかに強い悪魔との交戦でした。
当然、手も足も出ません。
そのさなかにおいて、ドイツのサンタクロースが送った精巧な人形は闇悪魔に対して契約を持ちかけます。
闇の悪魔よ、約束通り、チェンソーの心臓を持ってきました。
私にどうか、マキマを殺せる力をください
その結果、現世にいるサンタクロースは闇の悪魔の肉片を取り込むことによって、強化されるのです。
地獄からの帰還と、刺客の殲滅
闇の悪魔になぶられ絶望の淵に立っている時、マキマが地獄に助けに来ます。
マキマは圧倒的な力を誇り、闇の悪魔と交戦する中で、精巧な人形に契約を行わせます。
地獄の悪魔よ、私のすべてをささげるので、どうか私たちをおかえしください
すると、地獄に行っていた全員が現世に帰ってくることに成功します。
その後現世に帰ってから、闇の力で強化されたサンタクロースとの戦いが行われます。
圧倒的な力を持っているサンタクロースでしたが、デンジとクァンシの共闘もあり、撃破に成功。
そして、生き残ったクァンシ一行は、マキマが一瞬で仕留めてしまいました。
これによって、世界の刺客を退けることに成功します。
VS銃の悪魔
もっとも恐ろしいのは、銃の悪魔ではなく
マキマ
であると明かされ、マキマは人間ではなく
支配の悪魔
であると、明かされます。
マキマの目論見が成功してしまうと世界は
最悪の平和
が訪れるとされていました。
諸外国はその国最強の刺客が殺されたため、「最悪の平和」が来ることを受け入れていました。
しかし、自由の国アメリカは最後まであきらめることなく、強硬手段に出ます。
アメリカ国民の寿命1年と引き換えに銃の悪魔を召喚し、マキマを殺すように命じます。
圧倒的な力を持つ銃の悪魔だったが、瞬殺される
召喚された銃の悪魔は瞬く間に多くの命を奪います。
マキマは銃の悪魔出現を予知しており、迎撃態勢を取ります。
「支配の悪魔の力」によって多数の悪魔と契約することで、銃の悪魔に対して攻撃を仕掛けるのです。
これだけの力を使われた結果、銃の悪魔は瞬殺。
VS銃の魔人
銃の悪魔は倒されました。
しかし、デンジの先輩、早川アキの死体を乗っ取り
銃の魔人
として、蘇ります。
そして、デンジの家に尋ねることになります。
銃の魔人が家に訪ね、そこから戦うことになります。
アキの無差別の攻撃に民間人は瞬く間に命を失い、デンジは、戸惑いながらもチェンソーの力で応戦します。
そして、アキを殺して、動きを止めることに成功します。
VSマキマ
多くの仲間を失いながら、最終的に倒すべき相手にたどり着いたデンジ。
しかし、マキマは支配の悪魔です。
「支配」とは、文明の発展に比例して大きく膨れ上がっていった概念です。
そのため、支配の悪魔は大きな力を得ており、反則級の能力を有します。
契約の一つに
自身が攻撃を受けた時、その攻撃をランダムな日本国民にすり替える
というものがあります。
つまり、マキマを倒すためには、日本の人口分、1億回以上殺し続けなければならないのです。
それにマキマは支配の力によって、今まで倒してきたすべての悪魔の力を行使することが出来ます。
それによって、死角なんかはない状態でした。
マキマを倒す秘策
そんな中でマキマを倒す秘策として、打ち出したのが次の2点でした。
- マキマの習性を利用する
- マキマを殺すのではなく、食べる
マキマの習性を利用する
マキマは支配の悪魔です。
支配の悪魔は人間のことが好きです。
しかし、それは人間が
犬のことを可愛い
という感情に等しいものであり、僕たちが、犬の顔を認識できないようにマキマは人の顔を認識できません。
マキマは、人のにおいを覚えて、それによって識別しているのです。
その特性を利用したデンジは、チェンソーの心臓を使った分身を身代わりにマキマと交戦させ。
チェンソーマンがマキマに敗れた一瞬のスキをついて、チェンソーでぶった切ることに成功します。
マキマの日本国民を使った再生能力は、血の魔人の能力によって疎外され、マキマは倒されることとなります。
マキマを殺すのではなく食べる
そして、最後に支配の悪魔を完全に倒すために行った手段が少年誌とは言えないものでした。
それは、
マキマを食べる
ということ。
マキマに対する攻撃が全て、無効化されるのであれば、マキマに対して愛情をもって接する。
その究極系がデンジにとって、食すること、一つになることでした。
これが、支配の悪魔の契約の穴をついたのか、それ以降支配の悪魔は一向に蘇らず、マキマは倒されたのでした。
公安の実質トップだったマキマが倒されたことで、
第一部、公安編が幕を閉じます。
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