チェンソーマンには、題名の通り
チェンソーマン
が存在します。
通称
地獄のヒーロー
と呼ばれており、
助けを求めるとどこからともなくやってくる。
一度姿を現すと、敵味方関係なく、皆殺しにしてしまう。
最後には助けた本人でさえも八つ裂きにしてしまう。
その破天荒ぶりに、悪魔たちは恐れ、怒り、中には崇拝するものもいます。
支配の悪魔、マキマも
チェンソーマンのファン
であると、語っていました。
特筆すべきはその強さ。
暴れはじめると、どんな悪魔でも止められず、一部において最強格だったマキマも
勝てる気がしない
と言います。
加えて、
チェンソーマンに食べられたものはこの世から存在を抹消される。
という能力も持ち、
めちゃくちゃオーバースペックな気がするのですが、ともかくはそんなチェンソーマンについて、今回掘り下げて書いていきたいと思っています
この作品を語る上で欠かせない、悪魔の強さについて
チェンソーマンが好きな人にとっては常識ですが、
悪魔の力は、人々の恐怖心に依存します
作中では闇、地獄、支配、これらの名がつく悪魔は非常に強力でした。
それは、多くの人がその存在を恐れているからです。
銃の悪魔も強力でした。
銃は恐ろしいですが、銃を使ったテロが作中で起こっていたため、余計に怖がられていたのです。
【チェンソーマン】銃の悪魔をマキマが倒したがっていた理由はなにか。
浮かび上がる疑問→チェンソーってそこまでこわくないだろ。
ここで、一つ疑問が出てくるのですが、
チェンソーってそこまでこわくないだろ
ということです。
怖いことは怖いです。
チェンソーを振り回す男がいれば、どんな人も恐ろしいと思うでしょう。
それでも、僕たちの世界にはチェンソーなんかより怖いものが沢山あります。
例えば、死であったり、戦争であったり、孤独であったり。そういった概念の方が人間にとっては怖いはずです。
チェンソーマンがあれほどの強さを誇るのは、どこかしら疑問があります。
ということで、まずは、チェンソーマンが作中で見せた強さを振り返ってみます。
作中で見せたチェンソーマンの恐ろしさ
チェンソーマンを裏付ける強さとして、マキマが率いている武器人間たちをあっさりと倒してしまいました。
正攻法で倒せそうな相手にはとても見えず、マキマも割とこざかしい手段で勝とうとしていました。
マキマがとった手段
魔人や悪魔をデンジをぶつけ、戦わせ続ける
これが、マキマの策略でした。
人々がピンチの時に、さっそうと現れるチェンソー人間。
チェンソーマンとデンジは具体的に言えば、別ですが、特徴で言えば同じです。
頭、両腕にチェンソーがあり、狂ったように敵を切り刻む。
サムライソード、サンタクロース、銃の魔人。
強力な悪魔を人々の前で何度でも倒し、世間ではチェンソーマンに感謝こそすれ、恐怖する人が減ってきました。
くどいですが、
悪魔の力=恐怖心
なので、多くの人がファンとなってしまったチェンソーマンは弱体化してしまったのです。
マキマ曰く
キャラクターとして消化される
とのこと。
結果的にチェンソーマンは大きく弱体化してしまい、マキマに倒される形となりました。
チェンソーマンがここまで恐ろしい理由。
強さについて、少し振り返った上で、さらに深堀。
ブログ主はチェンソーマンの強さにも何かしら理由があると思っています。
11巻という短い作品ですが、作者が意図的に深読みできるように書いてくれているので、考察が捗ります。
色々思案し考察すると、
- 地獄ではチェンソーが恐ろしい武器として認識されている説
- チェンソーマンは「チェンソーの悪魔」ではない説
上の2つを理由として考えました。
地獄でチェンソーは恐れられている。
地獄ではチェンソーがものすごく恐れられているので、圧倒的な強さを誇るのではないか。
という説。
悪魔の強さは恐怖心によるものです。
作中
チェンソーマンの恐怖心は、人間よりも悪魔から抱かれている物の方が大きい
とのことで、マキマの策略は
悪魔が抱いた恐怖心を、人間に消費してもらう
ということでした。
チェンソーマンの世界では
ドラキュラには十字架が効くように悪魔にはチェンソーが効く
という設定があるのであれば、チェンソーマンがあれほど恐れられている理由もなんとなくわかります。
チェンソーマンは「チェンソーの悪魔」ではない説
チェンソーマンはそもそも、チェンソーの悪魔ではない、他の悪魔ではないのか?
という考察です。
名前にチェンソーが入っているから、チェンソーの悪魔に決まってるだろ
と思う人もいるでしょう。
しかし、僕としては次の考えを提唱します。
多くの人は、アンパンとアンパンマンを別のモノとして認識するだろう
僕自身が提唱するのは、
アンパンマンの例えです
子どもたちに人気のアンパンマンですが、アンパンマンの知名度が高すぎるために、アンパンではなく
アンパンマン
として、世の中に存在しているのです。
顔にアンパンがついており、その顔はアンが入っています。アンパンマンは言ってみれば、アンパンです。
しかし、多くの人はアンパンマンを見れば、アンパンとは呼ばず、
アンパンマン
と呼ぶでしょう。
チェンソーマンもそういった感じではないでしょうか。
チェンソーを持って戦っているために、
チェンソーマンとただ呼ばれているだけ
なのではないでしょうか。
ただ、敵を倒す武器としてチェンソーを用い、それだけで敵を殲滅できてしまう。
だから、チェンソーマンとしての名前が独り歩きした結果として、多くの悪魔に恐れられる存在になっていった。
それが、チェンソーマンの強さを確立するきっかけになった。
と、これがちょっと考えてみて出てきた結論です。
じゃあ何の悪魔なのか?
個人的には
戦争の悪魔
ではないかと考えています。
戦争は人類が最も恐れている概念の一つです。
そう考えれば、チェンソーマンの出鱈目な強さも納得がいきます。
戦争の悪魔の能力
仮にチェンソーマンが「戦争の悪魔」だったとして、どういった能力を使えるのか?
と考えれば、僕としては
体を好きな形状に変えて戦うことが出来る
と考えます。
【ちょっと無理やりな考察】戦争とは
戦争で使う武器は、時代によって姿を変えていきました。
石器時代は槍、中世になると銃を使いだし、近代になれば、戦車になりました。太平洋戦争では爆撃機となり、町は焦土と化しました。
そう、戦争はその時代によって、使う武器が変わるのです。そして、戦い方も変わります。
戦争の悪魔も、そういった戦争の歴史を則って、自身の体を好きな形状に変え、さらに敵を倒す武器にすることが出来る
のではないでしょうか。
チェンソーマンの考察に戻ると・・・
チェンソーマンはあまたある武器の中でチェンソーを選び、自身の体をチェンソーに変え、地獄で名を上げて言った。
その中で、いつしか
チェンソーマン
と呼ばれるようになり、地獄のヒーローとして恐れられるようになった。
また、
チェンソーマンは敵も味方も、最終的には皆殺しにする。
という設定もあります。
これもまた戦争的な部分を表しているかもしれません。
戦争は最終的に誰も得をしない結末を迎えるものですから。
日露戦争なんて、双方ともに多くの死体が積みあげられた戦争として、歴史の教科書に載っていたりします。
ちょっとしたダジャレですが、信憑性アリかも。
そして、最後に
チェンソーマン=戦争マン
チェンソー(せんそう)マン
といった、発音において似たような響きになることも、一つの考察材料として使えるのではないかな。
と思ったりします。
いつしか、銃の悪魔が
銃(じゆう)の悪魔で、相対するのは支配の悪魔であるマキマだったので
「自由VS支配」
この構図が成り立っているという、考察が出てきました。これはかなり信憑性が高いと個人的に考えています。
それと同じで、ちょっとした文字りでチェンソーマンも戦争マンだったりする可能性も無きにしも非ずではないかと、思ったりします。
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