作中で速い段階で退いたウヴォーギンですが、実はめちゃくちゃ強かったりします。
このウヴォーギンは強化系能力者で、お手本のような脳筋です。
それゆえに強く、ノブナガ曰く
シンプルだからこそ強い
とのこと。
実際にシンプルだからこそ、
- 強化した腕力で石を投げる
- 強化した声帯で音の弾を発射する
- 強化したこぶしの衝撃波で範囲攻撃をする
など応用させやすく、「一対多」、「タイマン勝負」
どちらにおいても高い戦果を挙げることが出来ます。
ウヴォーギンは念能力の奥深さを読者に見せる必要があったために、クラピカに敗れてしまったのですが、
実際のところはめちゃくちゃ強い。
と思っています。
この記事ではウヴォーギンが普通に強いと思われる理由について、解説したいと思います。
ウヴォーギンとは
一言で言えば戦闘狂です。
強力な肉体を念能力によってさらに強化しているために、攻撃は非常に重く、身体は戦車よりも頑丈です。
バズーカ砲で打たれた際は片手で受け止め、
「俺の評価は戦車と同じかよ」
と嘆いていました。
念能力は器用貧乏になるよりも、一点にとがらせた方が強力である。
ということが明言されていますが、ウヴォーギンはまさしくその通りにしています。
真っ向勝負が好きな性格と相まって、ただ強くなることを目標に強化系を鍛え続けているために、
性格×能力
の相乗効果で、名だたる使い手である陰獣3名を一人で撃破しました。
旅団としての立ち位置
ナンバーは11番。
作中のラブリーゴーストライターの比喩では「霜月」、つまりは11月と表現されました。
旅団結成当初からのメンバーであり、仲間との絆は強く、特にノブナガとは固いきずなで結ばれています。
また、仲間を売るようなことは決してしないところから、責任感は非常に強いことが伺えます。
戦闘スタイル
こうして書くと、
単細胞
と思われますが、そうではありません。
強化した肉体を使って様々な戦術を立てることが出来ます。
ウヴォーの戦術を支えているのは、防御力だと思う。
ウヴォーギンが戦術を立てることが出来るのは強靭な体にあると思われます。
相手の攻撃を受けても平気なら、戦術を建てる余裕はいくらでも出来るのです。
相手の攻撃を全て受け切った後、思いのほかキレる頭を使い戦術を建て、後は圧倒的な身体能力で圧倒する。
ただ、体を強くする
と書けば、出来ることは少なそうです。
しかし、ヒロアカのオールマイトのように、規格外の強さは想像もつかない戦術を繰り出すことが出来るのです。
底知れないからこそ、相手は戦術を計算することが出来ません。
そうして、圧倒されているうちに、部隊は半壊している。
これがウヴォーギンの強さであると思います。
ウヴォーの強さは多人数を相手にできる所。
さらに付け加えると、ウヴォーの強さは多人数を相手に出来るところです。
ウヴォーの体に傷をつけることが出来なければ、1000人でかかろうと部隊は全滅してしまいます。
作中でも描写されており、重装備をした腕利きのマフィアでさえ一瞬で崩壊です。
作中ではクロロが
ノブナガやウヴォーは戦闘員で、命の危険にさらされることは仕方ない
と言った旨の発言をしました。
が、それでも、多人数を相手に無双できる戦闘員がいなくなるのは間違いなく痛手なのです。
クロロとウヴォーの考察
ウヴォーさん聞こえますか?
俺たちからあなたへのレクイエムです。
クロロがヨークシンを血祭りにあげ、レクイエムを奏でたのはウヴォーギンのためを思ってだと読み取れます。
しかし、それ以上に優秀な部下がいなくなり、組織に対して与えられた損失があまりに大きく、それに対しての憤りもあったのではないかと思います。
クロロは大人な印象がありますが、意外とピュアで子供な部分もあります。
大事なものを失くした子供が、おもちゃに当たる様に、クロロはヨークシンという街を使って壊し、多くの人を殺め八つ当たりをしたのだと、ブログ主は考えます。
つまり、ウヴォーに対してのレクイエムはある程度、大義名分ではないでしょうか。
ウヴォーの弱点。
こうして書けば、ウヴォーは本当に強いです。
しかし、弱点があり
防御力無視の一撃必殺
これにはめっぽう弱いのです。
作中ではジャッジメントチェーンを初め、チェーンジェイルで動きを封じられました。
実際にクロロも
ウヴォーが負けるとすれば、操作系か具現化系だろう
と語っていました。
クラピカは具現化系であり、さらにエンペラータイムという奥の手を持っていました。そして、めちゃくちゃ機転が利きます。
ここまでの隠し玉をされるとどれだけ強くとも、からめとられて負けてしまうのは道理です。
視野の狭さが弱点
ウヴォーは強化系にありがちの視野の狭さがあります。
ゴンのように、状況に合わせて制してくれる相棒が要れば、良いのです。
そしてそれは普段は旅団の誰かがやってくれていたのでしょう。
しかし、クラピカとの戦いにおいてウヴォーは一対一にこだわりました。
そこが弱点であり、そういった意味も踏まえてクラピカは
強化系であるお前の限界だ
と語ったのでしょう。
ウヴォーが超強いと思われる理由
で、だいぶ遠回りしたのですが、ウヴォーがとても強い理由を解説すると
作中での銃のヒエラルキー
これが挙げられます。
キメラアントが銃をまったく苦にしていないので
この作品、銃ってあんまり強くないんだな
と読者は騙されてしまったのです。
しかし、王位継承編にて、銃弾を受けて普通にダメージを受ける使い手が現れたり、クラピカがアサルトライフルを警戒していたり、
やっぱり銃って強いぞ
という認識が深まったのです。
そうすると、銃よりもはるかに強力なライフルを
いてえ
で済ませたり、バズーカ砲を平気な顔で耐えてしまえるウヴォーギンは
超つえーじゃねえか
という、認識が高まっていったわけです。
ウヴォーギンは噛ませ犬的な形で退場させられたキャラクターです。
が、話が進んでいく内に
「やっぱりあいつって強かったんだな」
、という再評価される珍しい立場にいるのです。
冷静に考えるとやっぱヤバいよ。
念を覚えて日が浅いクラピカにやられたし、「凝」を怠ったが故に負ける。
という超、超、超初歩的ミスを犯しました。
しかし、冷静に考えてみるとゴンの持っている最強技「ジャンケングー」でもウヴォーのようにクレーターは作れません。
ビッグバンインパクトはためなしでジャンケングーよりも強力な拳を打てるのです。
また、防御に関しても同じくです。ゴンは相手の動きに対応し、瞬時に攻撃される個所に念をいきわたらせて防御しています。
しかし、ウヴォーは体全体を常に強化し鎧をまとっているのです。ですから、不意のライフルを受けても無傷で済みます。
これだけでも、並みの使い手でないことが分かります。
ゴンが腕と喉を犠牲にやっと倒せたゲンスルーですが、
ウヴォーなら秒殺できる
と考えられます。
バズーカ砲を受けても、痛いで済むような怪物にリトルフラワーが効くとは考えにくいです。
また、ボマーはウヴォーの攻撃を防ぐ術がありません。
何よりもウヴォーが強い理由
何よりも、作中でなんだかんだ「強い人の集まりポジション」を守っている幻影旅団で
最も戦いに特化した使い手であること
を忘れてはいけません。
幻影旅団はキメラアントの師団長を単騎撃破できるほどの使い手たちです。
その姿を見たカルトは
遠すぎる
と評価します。カルトだって世界一の殺し屋一家で幼いころから地獄の日々を過ごした天才。
また、周りにいる家族、執事だって化け物で、強い奴は見慣れている状態です。
それがそう評価するのですから、やはり幻影旅団は怪物集団と言えます。
その中でも、ぶっちぎりに正面戦闘が強く、旅団一の暴れん坊であるウヴォーはやはり、強力無比であると考えるのは普通ではないでしょうか。
結論、ハンターハンターは相性ゲー
富樫先生がゲーム好きなのが影響しているのか、ハンターハンターは相性ゲーっぽいです。
- 制約と誓約
- 相性の重要性
これを解説するために、ウヴォーギンは念を覚えて間もないクラピカに倒されてしまったのです。
制約と誓約のすさまじさを解説するためには、そんじゃそこらの使い手では役不足です。
そういった時に、
「圧倒的な肉体の強さを誇り、倒す方法など毛頭見つからないウヴォーギンはうってつけの相手である」
と、富樫先生も思ったのでしょう。
実際に、当時読んだ読者は
制約と誓約ってすげーな
クラピカの緋の目ってすげーな
と思ったでしょう。
念能力の戦いにおいて、相性や覚悟の重要性にこれ以上のない説得力が生まれたのです。
つまり、作者の作戦は上手くハマったと言えるのです。
まとめ
シンプルな強さを求める
これ自体、悪くないことです。
戦いの目的は大概が相手を戦闘不能にすることです。
ウヴォー自身もそれで幻影旅団の戦闘員を張ってきたのですから、説得力があります。
しかし、
驕るのが良くなかった
というのが一番でしょう。
旅団の悪い所が出た
旅団は悪い意味で仲間を信頼しすぎている部分があるのだと思います。実際に
仲間の戦いに手だしするな、そこで死ぬんならその程度だ
という、発言が出てきています。
そういった組織において、戦闘狂が早死にする確率が高いのは当然です。
戦えば戦うほど、クラピカのような変則的な相手と当たる確率は高くなってきます。そして、戦いが好きなウヴォーは戦闘をする回数がアホみたいに増えます。
寧ろ今まで死ななかったのが凄すぎるぐらいだ
と考えるのが普通ではないでしょうか。
まあ、ということで、ウヴォーギンはそれなりにインフレしているハンターハンターにおいて逆に再評価されたキャラだ。
と思っています。
インフレはするけど、ちょうどいいラインは守る
そういった描き方をする富樫先生は流石だな、と思いますね。
その代わり、作者の休載日数がインフレしていますが、そこは一ファンとして温かく見守りましょう。
コメント