ドラゴンボールに限らず、漫画、アニメ界の主役といっても良いのが、孫悟空ではないでしょうか。
大人気を博したドラゴンボールでもっとも頼れる男として描かれ続けたキャラクター。
コアな漫画ファンの中でも数ある作品を見てきて、色々な魅力的なキャラと出会うものの結局好きなキャラクターは悟空だ。
という人は多いのではないかと思います。
これを書いている人間も悟空が好きです。なぜ好きなのかと言われれば一言でカッコいいからですね。
悟空のカッコよさはドラゴンボールZでより顕著に描かれてると思います。ということで今回はドラゴンボールZに範囲を絞って悟空のカッコよさについて掘り下げて書いていきたいと思います。
☆話の内容
- 孫悟空の概要
- 技について
- 戦闘スタイル
- 各形態と戦闘力の上がり方
- 各ライバルとの関係性
- まとめ
1.孫悟空の概要について。【主に魅力】
言わずと知れた、大主人公です。野球界で言うところのイチロー、将棋界で言うところの羽生、芸能人で言うところのダウンタウンのポジションに立っているのが孫悟空です。
まさしく漫画界の大御所であり、そんじゃそこらの主人公では太刀打ちできない魅力と強さを誇ります。
悟空のすごいところは一つの主人公像を作り上げたところにあると思います。
陽気で一直線で、戦いが好きで頼りになる。でもどこか抜けている部分があって決して完璧ではない。
ピンチの時は
「悟空!早く来て!」
と思わせるみんなのヒーロー的部分が、悟空にはあるのです。
読んでいる人間が嫌いにならない、真っ直ぐなカッコよさと言えばいいのでしょうか。
まさしく
主人公のテンプレ
を作り上げた偉大なキャラクターであると言えます。
努力する姿がしっかりと描かれているのもポイントが高い。
悟空の魅力はその努力する姿にも一つあるのかもしれません。悟空の特訓は一見すると無茶なものばかりですが、その限界を攻める姿勢に読んでいる人間は元気をもらうことが出来ます。
因み悟空がやっているトレーニングは理にかなっていたりする。
悟空がやっているトレーニングは自分が絶命する寸前まで追い詰めて、仙豆などの回復アイテムを使い復活する。
というものです。
一見、無茶だと思われます。
が、実際にスポーツの世界やボディービルの世界でもこれに近いトレーニング法は取り入れられています。
筋肉は破壊と修復によってより強く強靭なものになっていく特性があり、一流のスポーツ選手は自身をギリギリに追い詰めた後に蛋白源となる鶏肉やプロテインを摂取します。
それによって破壊と再生を繰り返して、より強く、より速い体が出来上がったいるのです。
ドラゴンボールが連載されたのは1980年代ですが、悟空がやっているトレーニングは時代の一歩先を行っていたのかもしれません。
筋肉の理屈も一理ある。
また、話がさらに逸れるし、いい加減にしてほしい人はブラウザバック推奨なのですが続けますと、悟空の戦いと筋肉の理屈は現実世界でも一理あると言える部分があります。
セル編にて、悟空は
「膨れ上がった筋肉はスピードが伴わないので意味がない」
と語っていますが、
これに近い言葉をイチローも語っていたりするのです。
人間が本来持っているバランスを崩してはいけない。それを崩すとパフォーマンスが低下し、さらには体が発する信号が聞こえなくなってケガもしやすくなる。
と。
戦いの天才である悟空ですが、スポーツ界の天才であるイチローに通ずることを語っていたりしているのを見ると、やはり悟空の理論は非常に高い領域に達しているのかもしれません。
悟空のより具体的な詳細。
- 種族:サイヤ人
- カースト:下級戦士
- 育った星:地球
- 師匠:亀仙人、界王さま
悟空は根っからの戦闘オタクですが、その裏付けとなるのがサイヤ人であるということです。戦いを生きがいをするサイヤ人の血が色濃く出ているので、自分より強い相手と戦うことを好みます。
階級は下級戦士ですが、地球という恵まれた環境と、自身のレベルにあった敵が都合よく壁として立ちふさがってくれたおかげで段階的に強くなることが出来ました。
また、師匠に恵まれていた点も悟空が強くなれた理由であると言えます。
悟空がスーパーサイヤ人になれた理由は地球という環境の影響も大きい
スーパーサイヤ人は伝説の戦士ですが、覚醒することが出来たのは環境の影響も大きいと公式で明言されています。
スーパーサイヤ人は
穏やかな心に激しい怒りが伴った最強の戦士です。
地球という星は比較的に穏やかな環境であったために、悟空は穏やかな心を育てやすかったのです。
元来サイヤ人は気性の荒い種族で怒りはしても、穏やかな心を持つことがなかなか出来ません。
それが原因でスーパーサイヤ人になれるものがまったく出てこなかったわけです。しかし、イレギュラーで地球という星で育つことになった悟空は知らず知らずのうちにスーパーサイヤ人になるための素質を育てていけたわけです。
悟空の戦闘スタイル。【技、形態】
悟空は近接、遠距離共にバランスよく戦うことが出来ます。
ただ、それ以上にとっさの機転が利き、頭を使い実力差のある相手を倒すきっかけをつかむシーンも多くあります。
こういった「遊びのある強さ」は純粋なサイヤ人に見られることはなく、そこが悟空が下級戦士であってもここまで強くなれた要因の一つと考えることが出来ます。
熱血な部分があるかと思われますが、どちらかと言えばクレバーに戦っている場面の方が多かったりします。
そこも魅力です。
技について
- かめはめ波
- 界王拳
- 瞬間移動
- 元気玉
かめはめ波
おなじみの気をビーム状にして放つ大技です。
生みの親は亀仙人ですが、悟空自身、終盤までメインウェポンで活用しているのを見ると、高い有用性を持っていることが伺えます。
このかめはめ波のすごいところはセルや魔人ブウといったキャラクターも愛用していたりするところです。
圧倒的な戦闘力を有する者が必殺技として使うところを見るに、技としての完成度はかなり高いのではないかと思います。
かめはめ波は応用が利きます。
実際に一直線に放つだけでなく、気を溜めて威力を増幅したり、多少のコントロールで曲げたりできる点から、融通が利く技です。
また、命中したところから炸裂し爆発する描写もあるので、技範囲もかなり広いです。
改めて考えれば、優秀な技と言えます。
界王拳
気をコントロールすることで、戦闘力を一時的に増幅することが出来ます。
2倍、3倍と負荷と引き換えに自身を強くすることが出来る技です。
また、この状態でかめはめ波を放つことで、より強力なかめはめ波を打つことが可能です。
ドラゴンボールZでは序盤に主力技として描かれていることが多かったです。
瞬間移動
高速移動ではなく、点と点で移動することが出来る技です。
派手さはありませんが、あらゆる場面で使える汎用性は素晴らしく悟空だけでなくセルもその性能に舌を巻いていました。
ヤードラット星人に教わった技ですが、作中においては終盤まで活躍し続けた技です。
元気玉
自分以外の星や人間、動物からエネルギーを分けてもらい放つことが出来る、超必殺技です。
各章のボスを倒すときに何かと使われる技といえます。
実際に悪い気に向かって誘導され飛んでいく性質上強大な悪を倒すうえではこの上なく適した技であると言えます。
時間をかければかけるほどに大きくなり、その威力も上がりますが、リスクの大きい技であるともいえます。
元気をもらうためには相手の同意が必要なので、悟空に対して不信感を抱いているモノからは元気を分けてもらえないのです。
形態について。
戦いにおける形態変化について語れば、多くの形態があると言えます。
- 大ザル
- スーパーサイヤ人
- スーパーサイヤ人2
- スーパーサイヤ人3
大ザル
戦闘力を10倍にまで引き上げることが出来ます。
しかし、下級戦士であるとその力を引き出すことはままならず、理性を保てずに暴れまわるだけになります。
悟空は過去に偶発的に大ザルになったことがありました。しかしながら、周りに与える被害の甚大さから以降は大ザルになる機会はありません。
スーパーサイヤ人
伝説の戦士であり、自身の戦闘力を通常時からは想像できないほどに引き上げることが可能であるとされています。
穏やかな心を持ち、なおかつ激しい怒りによって覚醒した戦士。ドラゴンボールでもっともなじみ深い形態であるのが、このスーパーサイヤ人であると言えます。
非常に好戦的になり、興奮状態になります。口調もやや変わります。
とはいえ、
トレーニングをすれ興奮状態を抑えることも可能である。
と明言されています。
エネルギーの消費が激しいスーパーサイヤ人の弱点を補完した状態であり、戦いにおけるバランスは非常に好感触です。
スーパーサイヤ人マッチョ
これとは別に肉体を膨らませ、パンプアップすることでより強い肉体を手に入れることが出来ます。
が、エネルギー消費が激しく、安定しないとのことで悟空は実戦向きではないとしています。
スーパーサイヤ人2
スーパーサイヤ人をさらに超えるスーパーサイヤ人。スーパーサイヤ人を超える力を引き出し、より威圧的な風貌になります。
特徴としてはほとばしる電撃が体にまとわりつく形で表れます。
この形態に初めてなったのは、セル編における孫悟飯です。引き金は悟空が初めてスーパーサイヤ人になったときと同じく、激しい怒りです。
悟空に関しては魔人ブウ編でなれることが明らかになっています。
魔人ベジータと互角に戦える能力を有し、登場回数は少ないですが、そのカッコよさから人気のある形態であると言えます。
スーパーサイヤ人3
原作における最強の形態であるのが、スーパーサイヤ人3です。
髪の毛が伸び、スーパーサイヤ人2と同じく体の周りをほとばしる電撃が特徴の形態であると言えます。
すさまじいほどのエネルギー消費を踏まえても強力な形態です。
魔人ブウと互角以上に渡り合い、数々の強敵と渡り合うことが出来た実績があります。
ちなみにこの形態で魔人ブウを
「倒すことが出来た」
とのこと。
悟空のライバルについて。
悟空が強くなれたのは、ただ努力しただけではありません。
そこに倒すべき相手がいたからです。戦いを好むサイヤ人は強い相手との戦闘で基礎能力とともに戦いにおける経験値を蓄えます。
そして、その強さを磨き上げていくのです。
- ベジータ
- フリーザ
- セル
- 魔人ブウ
ベジータ
サイヤ人のエリートであり、紆余曲折あった中で仲間になります。
戦いのセンスは怪物的であり、初登場時は底なしの強さに対し、多くの読者は絶望したのではないかと思います。
素の戦闘力に加え、大ザルを自在に操り、並はずれた打たれ強さで悟空の前に立ちはだかりました。
不器用ですが、順応性は高く惑星ベジータと全く違うのどかな星である、地球において徐々に温厚な性格を持つようになりました。
王子と言われるだけあって、その星に最も適した生き方が出来るのだろうと思います。
そして、その変化を楽しむのもドラゴンボールの見どころではないかと思います。
フリーザ
もっとも絶望的な敵ではないでしょうか。
ドラゴンボールのみならず、あらゆる漫画に出てくる敵を想定した時「最も偉大でカリスマ性のある敵と言えば」このフリーザの名前を上げる人もそれなりにいるはずです。
変身型の戦士であり、その姿を変えるたびに強くなっていきます。
名言も多く、第一形態の時に出た
このセリフは、多くの読者の記憶に残っているのではないかと思います。
ちなみに公式設定で、生まれてからほとんど努力せずにこの強さを持っているとされており、そういった意味ではサイヤ人よりもよっぽど戦闘民族です。
セル
あらゆる戦いの天才から細胞を組み合わせて作った人造人間です。
ピッコロの再生能力を持ち、サイヤ人の死の淵から蘇ることで強くなる特性を持ち、フリーザの潜在能力を持っている。
そう考えれば、まさしく最強の敵といってもふさわしいのではないかと思います。
個人的にセルが一番強いと思っています。
魔人ブウが最強の敵であると言われていますが、個人的にはこのセルがドラゴンボールで最も恐ろしい素質を持っていると感じます。
作中では明言されていませんが、スーパーサイヤ人2になる描写もありましたし、そう考えればサイヤ人3のような形態になるポテンシャルもあると考えられます。
また、悟空の技を見ただけで瞬間移動することも可能としていましたし、センスも申し分ありません。
それに加えて、サイヤ人と同じく強い敵と戦いたいという性質もあるし、己の実力を磨くうえで、魔人ブウのようにサボることもないと言えます。
仮にセルが生き残っていた場合、ブウと戦ってどちらが勝っていたのかは個人的に気になります。
魔人ブウ
作中最後の敵であり、柔軟かつ破壊的な戦い方を得意とする、最強最悪の魔人です。
その戦い方には悟空と同じくちょっとした遊び心が感じられます。
人の技を少し見ただけで自分のモノにできる戦いのセンスがあり、悟空からは
間違いなく天才だ
と称され、それに対して鼻を高くする無邪気さがありました。
普通に戦っても強いうえに、無敵であるため、ただ強いだけでは勝てないというのが厄介なところです。
それに加えて、自分の体の一部を分離させて目当ての敵を吸収しその能力を奪うことが出来ます。
相手の戦力をうばいながら、自身を強化すると考えれば厄介極まりないです。
魔人ブウを倒すには、魔人ブウの力を大きく超える力が必要になるとされます。作中においてはデブの魔人ブウを悟空は倒せたと語ります。
そしてアルティメットブウはベジットならば楽勝で倒すことが出来ました。
それでも、多少魔人ブウより強いだけでは、どうしようもないのが現状でむしろ吸収されるのが落ちですね。
色々な敵の強さを知り、その中で限界を極める悟空
そんな感じで、多くの相手と戦いその中で己の強さを磨き続ける悟空は最強の主人公といって過言ではありません。
頑張れ、カカロットお前がナンバーワンだ
というセリフは印象的ですが、これは読者から見てもまさしくその通りと思うのではないでしょうか。
まとめ:悟空の魅力の10分の1でも知ってもらえれば幸いです。
ということで、ドラゴンボールの主人公、孫悟空について書きました。
ここで書いたのは、悟空の魅力の10分の1か、それにも満たないものです。実際に漫画で見る悟空はもっと動き回っていますし、その時の臨場感は30年以上たった今でも残り続けています。
アニメも素晴らしいです。
個人的にはたった一人の最終決戦はサイヤ人のルーツに迫ることが出来るので、オススメのアニメですね。
ということで、圧倒的主人公、斉天大聖孫悟空について書いていきました。
良ければ、ドラゴンボールという作品を手に取ってもらえれば幸いに思います。
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