フォレストガンプという作品を見ることによって、世の中を真っ直ぐに見ることが出来ます。この作品は、日常で汚れた心を洗い直してくれると言えます。
そこには苦悩に対して「馬鹿に」「真面目に」「正面から」ぶつかっていくことの大切さが語られています。何かしら難しいことに出会った時こそ、「単純に考える事」が大事なのです。
素直さを美徳とした、真っ直ぐな作品です。
作品内容を大まかに説明すると、
不器用な男が一つの道を愚直に突き進んでいくことで、成功を収めていく。
というものになっています。
日本でも放映されている作品で、収益としては38億円のヒット作となっています。
主演はトムハンクス。不器用な男を演じ切り、名演技をもってして「フォレストガンプ」になり切ったと言えます。
フォレストガンプって面白い?心温まる名作です。
人間に必要なものは何かを教えてくれる作品は沢山ありますが、この作品もそのうちの一つだと思います。
生まれつき頭が良くないフォレストは、何をしても言われたとおりにやるだけです。支持された通りに行動をして、自分で考えようとはしない。それでも、人に言われたことを愚直にこなしていくことで、何をするにしても成果を上げていく。
頭が良くないからこそ、単純に一つのことを繰り返していくだけなのですが、それがかえっていい結果を生んだりします。
余計なことを考えないことの重要性。
僕たちは何をするにしても、無駄なことを考えてしまいます。お金稼ぎにしても、仕事にしても目の前のことに集中できず、思考が横道にそれてしまうのです。
考えることは大事なのですが、どうしても本質とは関係のないことを考えてしまいます。
多分、それが良くないのです。雑念があるせいで、結局のところは上手くいかないのです。
そういった中で、この作品を一度見てみれば
目の前のことをただひたすら真っ直ぐに取り組んでいくことの重要性を知ることが出来ます。
自分で考えることも大事だが、他人に言われたことを繰り返すことも大事。
自分で考える事。
人間として、健全に生きていくためにはこれがすごく大事なのですが、それと同じくらいに他人に言われたことを素直に実践することも大事なのだと思います。特に社会人になれば、そっちの方が優先されることも多いと思います。
作中において、フォレストは軍隊に入りました。そこで、隊長に言われたことをただ黙々とこなしていきます。拳銃を誰よりも早く組み立て、軍の規則をしっかりと守る。頭が悪い分、聴き分けがすごくいいのです。
そのおかげかフォレストは隊の中で最も優秀な人間になります。
このシーンでは、人間的な性質さえかみ合えば人間の力はとてつもなく発揮されることが分かります。
勿論、フォレストのように、他人の言うことを素直に聴けなくても、自分なりの生き方を見つけ出すことが出来ると思います。
この作品が教えたかったのは、フォレストみたいに馬鹿正直に生きることではなく、
持っている素質を適材適所で活かし、与えられた場所で頑張る
ことに他ならないと思いますね。
フォレストガンプの名シーン
個人的に思っているフォレストガンプの名シーンは作中全部であると思っています。
こんなことを言ってしまえば、名シーンの概念も糞もなくなるのですが、正直に思っていることであり、この作品はそれほどに素晴らしいです。
一つのことを徹底的にマスターし、誰よりも長く続ける
この男の生き様こそが、まさしく僕たちが見習うべきところにあるのではないかと思います。先ほどは、
フォレストみたいに不器用に馬鹿正直に生きることが全てではない。
と書きました。それでも、一つのことに対して、ここまで執着し、さらに突き詰めて結果を出していく姿を見ると単純に頑張ることも一つの美徳であることが分かります。そしてこういった生き方こそが、今の僕たちに現代人にかけていることではないかと、感じたりしますね。
20年越しの挑戦状的な作品です。
現代は特に少ない努力で、最大の結果を出すことが求められる時代です。
しかしながら、それがかえって多くの人に横着をさせている部分が随所に見られると思います、企業なんかもデータを改ざんした結果、それが公になりバッシングを受けたり。芸能人なんかでも、脱税の問題や、欲に覚えた結果として失墜している人が見られます。
そういった人たちを見るとなおさら、このフォレストの真っ直ぐな生き方は
人類の理想形
のように思います。
フォレスト信者になる気持ちも分かります。
アメフトの州代表、戦争、友人の死、卓球のアメリカ代表、エビ漁船の船長、色々な人生経験をしたフォレスト。様々な経験をしたフォレストですが、そこで何を思ったか、急に走り出したくなりました。
最初はちょっとは知るだけだったのですが、どうせなら次の町まで走ってみよう、またどうせなら隣町まで言ってみよう。またどうせなら、、、と走り続けていった結果、アメリカを横断することになります。
最初はただ一人だけで走り続けていたフォレスト。ただ走るだけであり、そこに理由はなにもありません。
しかし、
「民衆たちは何かしらのわけがあるのだろう」
「彼は、心理に到達した人間だ」
と勝手に勘違いをして一緒に走ろうとします。
最初はついてくる人間も少なかったのですが、走る距離が増えていくとともに1人、2人とどんどんついていく人間が増えていきます。
作中に出てくる人間も、ただ一つのことに黙々と取り組んでいくフォレストに対して、何かしら感じるところがあったのでしょう。
作品を俯瞰してみていた、僕たち視聴者からするとそういった気持ちになるのもなんというかわかるのです。
作品で教えてもらえること→不器用であることが何よりの武器だ。
いつの時代も
出来の良い人間
が評価されると思います。
言われたことをすぐに覚えて、要領よく仕事をこなし、他人に対しては上手く取り入る。そういった人間はいつの時代も重宝されるのです。器用さは最高の美徳です。
ただ、作中に出てくるフォレストはそういった人間とは正反対に位置します。知能指数は低くて、人と話すこともままなりません。ただ、フォレストは
人を信じること
ただ、それだけを愚直にこなすことで、多くの人の信頼を勝ち取り、人生のあらゆる場面で結果を残していきました。
まさしく
不器用は器用に勝る
を体現した男なのです。
現実でもこういったシチュエーションはあるのか?
フォレストガンプを見て、ある程度元気づけられることは、間違いありません。ただ、現実でこういったシチュエーションはあるのか?と聞かれれば僕としては
割とある
と思っています。
僕自身も結構不器用でしたが、22歳の時に会社で働くの嫌になって独立をしました。独立をしたとき、周りを見れば優秀な人ばかりだったのですが、一つずつ段階的にマスターしていくことで、1年後には独り立ちできるようになったのです。
そういったこともあって、フォレストガンプはかなり共感できる作品だと思っています。
それでも、一つのことを掘り下げることは難しいことだ
多くの人は、一つのことを掘り下げることが出来ません。しかしながら、それが出来るようになれば劣等生でもある程度は勝負できるようになるのだと思います。
何かしらが上手くいかないときは、フォレストガンプを見てみるといいと思います。そこには泥臭く、後ろ指を指されながらも前に進んでいく男の姿があります。それを見ることで、人はこれ以上なく励まされるのだと思います。
最後にフォレストガンプって面白い?
もうここまで書いたので、書くまでもありませんが面白いですね。
気付けば、笑顔にさせられるし、悲しくて泣きたくもなります。人間が持っている感情を総動員させられます。
フォレストガンプのタイトルは
一期一会
です。
様々な出会いを丁寧に大事にしていれば、例え馬鹿で不器用で、極度のお人よしでも人は幸せに、より良く生きていける。そんな人間の性善性を説いた名作ですね。
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