黒子のバスケという作品において、もっとも高いポテンシャルを持っているのが、紫原ではないかと思います。キセキの世代でセンターを務めた男であり、3Pラインより内側すべてを守備範囲に持つという、とてつもない守備センスを持ち合わせています。
体がでかくて、動きが速い。
というのが紫原の特徴であり、あらゆる能力を持っているキセキの世代の中では
シンプルに強い
と言えます。
それでもシンプルに強いが故に止まらないというのが一つあり、基本的にバスケットというスポーツはゴールの高さが一定なので、身長が高いほど有利であり、そういった意味では
「最もバスケットが向いている男である」
、といっても過言ではないでしょう。
そんな紫原敦について、今回は書いていきたいと思います。良ければ、見て行ってもらえればと思います。
紫原敦の能力、性格、身長、ゾーンについて。
紫原敦、秋田県にある守備の名門、陽仙高校においてゴール下の守りを務める超一年生です。
身長は208㎝で体重は98キロ。選手としての特徴を上げるのであれば一言であり、圧倒的な守備範囲です。元来体の大きな選手は鈍いものですが紫原敦は
速くてデカい
ということが作中で明言されています。
普通に抜こうとしても、スピードで抑え込まれるし、ごり押しで何とかしようにも高校最強クラスのパワーの前では、歯が立ちません。
また、長身に加えてとてつもなく長いウイングスパンを誇ります。
ウイングスパンとは思い切り広げた腕の長さのことを指し、この腕が長ければ長いほどに、守備範囲が広くなります。
高身長に加えて長い手足を持つ紫原は、横の動きに加えて、上の動きに対しても強く。シュートを狙おうにも叩き落されてしまうわけです。
加えて、圧倒的なバスケットセンスを持っていて、相手の見た技をある程度なら真似をすることが出来るようです。木吉のバイスクローもある程度見ただけで盗んでしまいました。
流石に黄瀬君には劣るでしょうが、とてつもない怪物具合です。
紫原の性格について。
紫原敦の性格は、基本的には幼いと言えます。
自分より強い相手には従いますが、弱い相手の言うことは聴かないし、
周りの目を気にすることもなく思ったことをすぐに口にするタイプのようです。
それに自分の思い通りにならなければ、すねたりする一面もあります。
ちなみに大のお菓子好きであり、常にまいう棒を持ち歩ていたり、新作の味を試食したりしていたりする一面もあります。
おこずかいもすべてお菓子に使っていると公式において発表されており、並々ならぬ執念を感じます。
それでも選手としては超一流
黒子は紫原について
基本的に頭のネジが一本抜けている
と評価しているようですが、付け加えて
ある一定の分野において圧倒的な成績を残すタイプの人間であり、紫原にとってそれはバスケである
と評価しています。
バスケットに対する取り組み方や姿勢
紫原のバスケットに対する取り組み方は、基本的にはめんどくさいと考えているようですが、
自分に向いているから、やる
というのだそうです。
紫原は基本的に才能主義者であり努力とか根性とかそういったものは、嫌っている描写が目立ちます。実際に才能がない人間が、頑張っているところを見るとイライラするらしく、そうなれば
ひねりつぶしたくなる
とも言っています。
紫原の逆鱗に触れた場合、どうなるのかといえば、攻撃に参加するようになります。
紫原が攻撃に参加すると試合は凄惨そのものになり、多い時では紫原一人で100得点することもあると言います。
紫原が入った陽仙高校はどうなったのか。
こんな怪物選手が加入した高校は陽仙
元来2Mを超える長身選手が2人いる陽線高校にとって、紫原の加入は大きな補強となります。
紫原はゴール下からは動かないというとんでも野郎です。しかし、フリースローよりも内側に来た相手の攻撃はことごとく防ぐことが出来ます。
それがかえって陽線高校に無敵の守備をもたらしました。
対戦相手を0点に抑えることも珍しくなく、大会においては
イージスの盾
とも称されるようになります。
紫原敦の能力について。
さきほどまでにもいくつか語りましたが、ここでは紫原の能力について書いていきたいと思います。作中最強と呼ばれるポテンシャルからどういったプレイが生み出されるのか、それについて触れていきましょう。
トールハンマー
体が大きく、瞬発力の高い紫原だからこそできるダンクシュート。回転しながら、ゴールにたたきつけるように行う技で、周囲にマークがついていてもお構いなしに点を取ることが出来る。
紫原よりも強くなければ止めることが出来ない恐ろしい技。
ブロッキング
圧倒的な身長の高さ、腕の長さ、それから守備範囲によって、あらゆる方向からのシュートを無効化する。
2メートルを超え、なおかつ圧倒的な瞬発を持つ紫原だからこそ出せる特有の迫力がある、とされている。一応は黄瀬のパーフェクトコピーでも再現できるとのこと。
シュート打つ側にはこの上ないプレッシャーがかかる。
ゾーン紫原
本来バスケに対して、全てをかけるほどの想いがなければ入ることが出来ないゾーン。それは紫原に唯一かけている適性でもあった。
しかし、紫原は紫原は土壇場で入ることに成功する。
つまるところ紫原も
「バスケがこの上なく好きである」
とされる。
ただ紫原のゾーンが引き出されたのは試合終盤であり、体力も大分消耗している状態だったので、そこまで目覚ましい結果を出すことが出来なかった。
しかし、もしも最初から入っていたのであれば、これほどまでに恐ろしい相手はいなかった、と言える。
リミッター解除紫原
紫原は同年代に自分よりも強い相手がいなく、仮に本気で戦ったのであれば、
「ケガをさせてしまうかもしれない。」
という心配をしながらプレーしていたらしい。
そのため作中における紫原はどこかで手を抜いていたと言える。しかし、格上であれば、本来眠っていた才能が呼び出され、恐ろしい力を発揮するようになる。
しかも、当の本人も自分の実力をぶつけられることをかなり喜んでいるようで、こんなにデカい奴が喜びながら本気でぶつかってくるのは恐怖でしかない。作中においても最強プレイヤーであるはずのシルバーはビビり散らかしていた。
そう考えれば、キセキの世代はとんでもない怪物揃いであることは間違いないが、紫原はもう一段上の怪物なのかもしれない。
結局のところスポーツは体がでかくて、上手い奴が勝つスポーツなのだから。
とここまで、書きましたが、個人的に紫原は一番ありえそうなキャラクターだと思っています。
ここまで紫原敦について書いていきました。
僕が黒子のバスケという作品を読み終わったときに思ったことは紫原は一番現実的なキャラクターだな、ということです。
一見すると
何を言っているんだ
と思うかもしれませんが、
紫原の強さは超能力的な強さではなく、シンプルな強さではないでしょうか。
そして、こういった類の強さは将来的に日本人でも到達できる強さではないかと、感じます。
現にメジャーリーグでは大谷翔平は最高峰のパワーヒッターとして、活躍しています。
勿論、フィジカル地獄のバスケットにおいて、本場アメリカに通用するような選手はそうは出てきません。
しかし、スポーツ医学が発展している現代においては、全くの不可能ではないかと感じます。今回紹介した紫原みたいな選手が出ても、おかしくないのではないかと感じます。
昔は、日本人がメジャーリーグで活躍するのなんて無理だ、と言われてきましたが、先ほどの大谷選手を例にそれを可能にする選手がちらほら出始めてきているところです。
陸上なんかでも桐生選手が9秒台を出しました。
だから、サッカーだってバスケだって、本場で歴史に名を残すぐらいのスーパースター出てもおかしくないのではないかと、感じますね。
まあ、そんな感じで、紫原について書いたつもりが日本人の希望について書いてしまいましたが、これ具体にしておきます。ご清聴ありがとうございました。
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