鬼滅の刃、最終決戦にて、炭治郎は鬼化する。
きっかけは、無惨に取り込まれたことによる。
よく勘違いされることだが、炭治郎が鬼化した原因は無惨の攻撃を食らったからではない。
無惨の戦闘スタイルは刃物のような触手を振り回すことで、周囲にいる敵を切りつけるものである。
そして、攻撃が命中した際に、自身の血を相手の体に流し込むことが出来る。
これ自体は炭治郎も受けたが、鬼化する原因ではなかった。
無惨の調整によって鬼化するか、毒のようにして使うか変えることが出来るようである。
繰り返し言うことになるが、
限界まで追い込まれた無惨が最後の最後に託したのが炭治郎であった。
太陽の前に引きずり出された無惨は体を限界まで大きくし、赤子のような形に変異する。
この時に、炭治郎が肉塊に巻き込まれる形で取り込まれてしまった。
無惨が炭治郎に託した理由
- 傍にいたのが炭治郎だったから
- 人間の受け継がれる意志の力に感動したから
- 炭治郎に鬼としての才能を感じていたから
傍いたのが炭治郎だった
鬼化した原因。第一として、
無惨が最後の力を振り絞って鬼化させられたのは、傍にいた炭治郎のみだった。
炭治郎は無惨に接近をして刺突を繰り出したが、肉で受け止められ、そのまま巨大な赤子となった無惨に取り込まれてしまった。
人間の受け継がれる意志の力に感動をした。
次に挙げられる理由は、ここになる。
無惨は元来、人間を見下していた。
鬼であり、完全に限りなく近い自分よりも圧倒的にもろい生物。
それが、人間。
そんな不完全な生物をただの食物としてしか見ていなかった。
しかし、人間の受け継がれる意志によって、圧倒的に格上である自身を追い詰めていく様に感動をする。
想いこそが不滅である、と。
そして、その人間の意志にならって、自らの鬼の後継者を作ろうとしたわけである。
だからこそ、炭治郎に自身の鬼の力を全て託し、絶命することを選んだ。
炭治郎に鬼としての才能を感じていた
最後に、無惨は
炭治郎に鬼としての才能を感じていたのである。
その理由として、
鬼化して太陽を克服した禰豆子と血を分けた存在だったこと。
加えて、自身が最も恐れていた縁壱と同じ呼吸を使ったこと。
この2点になる。
それらの理由を踏まえて炭治郎は鬼化させられた。
太陽を克服し、完全無欠の生物を生み出すために炭治郎に自身の血と細胞を全て送り込み、鬼化することに懸けた。
無惨曰く、
鬼の王
を作ろうとしていたとのこと。
鬼化に成功した炭治郎はどうなったのか。
- 外見の変化
- 能力の変化
上記2点が起こった。
外見の変化
- 瞳孔が縦長になる
- 欠損した目と腕の回復
瞳孔が縦長になる。
無惨の意志をそのまま継いだことからか、無惨と同じく瞳孔が縦に長くなる。
欠損した腕と眼の回復
無惨によって、失われた目と腕が回復する。
これは、鬼が元来持っていた回復能力によるものと考えられる。
能力の変化
- 太陽の克服
- 背中から触手
- 気弾のようなものを出せる
- 無限の時を生きることが出来る
- 恐らく無惨の能力も継承されている
太陽の克服(赫刀も無効)
これが一番大きな変化である。
鬼の唯一の弱点である太陽を克服できた。
作中においては
無惨や禰豆子よりも誰よりも鬼の才能があった
と言われているほどに、順応が速かった。
もしこのまま、無惨に思考汚染されていれば、今まで以上の惨劇が生まれていただろう。
背中から触手
無惨の能力の全てを受け取ったのが原因か、背中から触手が出せる。
無惨のメインウェポンも触手での範囲攻撃であったが、それにならう様に四方八方に鞭をしならせて攻撃していた。
気弾のようなものを出せる
作中においては、こういった系統の攻撃はなかったが気弾のような攻撃が出せるようである。
無限の時を生きることが出来る
鬼舞辻無惨同様に無限の時を生きることが出来る。
炭治郎が無惨の思想に染まり、鬼の力を完全に制御していれば、恐ろしいことになっていたに違いない。
日本だけで済めばまだましな方である。
洞察力と発想力が豊かな炭治郎は、無惨の力で脳の数も増えることだろう。
(無惨の脳は5つ)
そうなると、海を渡れる鬼や長時間の飛行を可能とする鬼だって生み出せるかもしれない。
手始めに、韓国、時間が経って中国、そしてヨーロッパ。
多くの国々が鬼の犠牲になっていたのではないだろうか。
恐らく無惨の能力も継承されている
触手などが使えたことから、無惨の能力が使えると考えられる。
作中でも、
お前は最強の鬼の「王」となるだろう
と言われていたことから、
自らの血を与えて人間を鬼にする
という、無惨の力も使えるようになっていたのではないかと、考えられる。
最終的に炭治郎は克服する
最終的に炭治郎は、鬼化を克服し、人間に戻った。
一度鬼になると、無惨が遺伝子より呼びかけてくる。炭治郎にも無惨は呼びかけた。
「自分だけが生き永らえるのか」
「目の前にある無限の命をつかみ取れ」
「お前ならなれる、完璧な、究極の生命に」
しかし、炭治郎は命を代償に戦った仲間の呼びかけによって悠久の時よりも、人間として生きる道を選んだ。
それによって、鬼の状態から普通の人間に戻ることが出来た。
炭治郎が鬼化を克服できた理由
鬼化を克服できた理由は、2つ。
しのぶのクスリがあった
誰よりも鬼の素質があったこと
これが、作中において言及されている。
しのぶのクスリがあった
胡蝶しのぶは柱でありながら、薬物のスペシャリストであり、鬼化を戻すことが出来る薬の研究も行っていた。
鬼になってあまり時間が経っていない炭治郎は速い段階で投与されたので、鬼化を解くことが出来た。
誰よりも鬼の素質があった
ずば抜けている
と称されるほどに、鬼としての才能があった。
それによって、自我を保つことが出来、無惨に操られずに済んだ、ということになっている。
もしも、炭治郎の鬼化が治らなかったら?【考察】
最終的に鬼滅の刃は無惨を倒したので、鬼は消滅し、平和な世界になっている。
しかし、仮に鬼化が止まらずに炭治郎が最強の鬼になっていたら。
考えられることはどんなことだろうか。
- 柱たちの鬼化
- 日本掌握
- 世界征服
恐らく次のようになっていたと考えられる。
柱たちの鬼化
第一として、無惨がやったように強力な手下を作るところから始めるはず。
手始めに近くにいた、義勇、不死川兄、カナヲ、善逸、猪之助。
それから、遠くにいる宇随も時間次第で鬼になっていたのではないだろうか。
人間としてスペックが高く、意志の力も非常に強力な鬼殺隊は鬼にするのにはもってこいの人材である。
それは、黒死牟という前例があるため、証明済みである。
日本掌握
大正時代、まだ強力な武器がない日本。
はっきり言って鬼に対抗する手段はほとんどない。
そのため、それほど時間がかからない内に日本全土が鬼の恐怖に陥れられることになっていただろう。
昼も動けるということは、とどのつまり「無惨の倍動ける」、ということになる。
また、夜明けのリスクもなく戦える炭治郎に対して、普通の達人ではまず太刀打ちできないだろう。
世界征服
日本を陥落した炭治郎たちが次に目をつけるのは、世界ではないだろうか。
大正以前、豊臣秀吉が朝鮮にわたっていっているので、移動手段は問題ない。
仮に無惨の力を継承して脳が5つある状態の炭治郎と優秀な手下がいる状況では、より効率的な移動手段を発明することだって不可能ではないだろう。
朝鮮に一度上陸してしまえば、後は北に向かって進軍するだけである。
道中で柱にも劣らない人材を見つけて鬼化させ、仲間を増やしていけば戦力は勝手に増えることだろう。
大正時代において、世界は何をしていたか。
実は大正時代において、世界は第一次世界大戦が勃発していた。
戦場の主力は
「機関銃、戦車、飛行機だった」
とあるが、そうなると
近代兵器VS鬼
という構図となる。
流石に正面戦闘では鬼が打ち負かされるだろうが、鬼は24時間動き続けることが出来る。
なので、兵士たちが疲弊し、野営している間に鬼化させることが出来るだろう。
しかも戦争において、一番重要なのは食料である。
その食料も、鬼は人間を喰らえば補充できるのに対して、兵士はいちいち補給線を確保する必要がある。
機転の利く炭治郎たちは恐らく、補給線を潰してから、じっくりと線上にいる兵士たちを鬼化していくことだろう。
戦場にいる屈曲な兵士を鬼化させれば、強力な武装と一緒に仲間増えていく。
そうすると、アジア諸国だけでなく、イギリス、ドイツ、アメリカなども鬼によって染まっていき、やがて世界は「鬼の世界」になってしまう。
仮に鬼を退治するのなら。
もう少し深堀してみる。
仮に鬼を退治するのならどう戦えばいいのか。
これに関しては
空中からの絨毯爆撃
これが、最も効果的だと思っている。
鬼は身体能力は高いが、高度数百メートル飛べるものがいない。
だから、鬼の攻撃が届かない遥か高度から、焼夷弾によって粉々にしてしまえば、問題なく倒せるだろう。
また、初見であれば地雷を設置することも一つかもしれない。
銃弾、砲弾など、体の一部を欠損させる攻撃は、回復される。
なので、跡形もなく吹き飛ばす爆撃などが鬼にとって有効ではないだろうか。
宇随天元がやったような、小規模なものではない。
それこそ、骨すら粉々にしてしまう広範囲、高威力の物であれば鬼に対しても良い勝負が出来ると考えられる。
まとめ
ということで、炭治郎の鬼化について考察してみた。
- 鬼化したいきさつ
- 炭治郎が鬼化を克服できた理由
- 炭治郎が鬼の王になっていたら?
これらについて、掘り下げてみた。
それなりに面白い考察だと思ったのであれば、幸いに思っている。
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