柱、であり忍び。
鬼殺隊の中でも異色の肩書きを持つのが、音柱、宇随天元。
彼は遊郭編にて活躍した柱であり、高い身体能力を活かした戦いぶりは多くの読者の心に残っているだろう。
しかし、活躍以上にインパクトを与えたのは、生き様ではないだろうか。
柱として身を挺しながら戦い続ける姿勢や妻を守るために自己を犠牲にするところは多くの女性ファンの心を鷲掴みにしたことだと思われる。
今回は、そんな宇随天元の概要について書いていこうと思う。
宇随天元とは。
音柱を任されている。
長身でなおかつ、整った外見をしている。
しかし、個性的なファッションセンスに負けてしまっており、その顔立ちの良さは前面には出てきていない。
本人曰く、
才能がなく、苦労している
とのことで、非鳴嶋行冥や時透無一郎のことを「怪物」や「天才」と称し、それらに比べれば
自分の実力など全くもって大したことがない。
と、卑下している。
とはいっても、その身体能力は非常に高く、柱における俊足ランキングでは1位。そして腕相撲では2位、という結果になっている。
普通、スピードがあれば、力は殺されるものだが、天元はその両方を兼ね添えた柱であり、実際に高い身体能力で堕姫の首を切り落としてしまった。
やはり、柱として長い人気を任されているだけあって、その実力は別格。
決して弱いということはないと思われる。
実際に、妓夫太郎からは
今まで殺した柱とは違う
と称されている。
では、天元の強さはどこにあるのか。
音柱、宇随天元の強さについて
- 強力な精神力
- 純粋なパワー×スピード
- 状況判断力
- 譜面
- 仕事の的確さ
強力な精神力。
宇随天元の強さと言えば、培った「忍耐力」が挙げられる。
痛手を負い劣勢になっても勝つための糸口を冷静沈着に探り続ける。
そして、生まれたチャンスは確実に物にする勝負強さも天元の大きな武器の一つと言える。
純粋なパワーとスピード
派手好きということだけあって、戦い方は正面戦闘を得意としている。
上弦の鬼でも手こずるスピード、くわえて、炸裂する斬撃。その威力は作中において
桁違いに強く、喰らっていきのびたものがいないので仕組みは不明
とされている。
忍びとして培った瞬発力と、一撃の威力。
上弦の鬼はともかく、下弦の鬼ならばひとたまりもなく、瞬殺されてしまうだろう。
状況判断能力
高い状況判断能力を持っている。
初めての上弦が相手でも、状況を判断しながら、経験値の少ない炭治郎たちをサポートしていた。
上弦との戦いにおいて、上弦を仕留め、なおかつ鬼殺隊に犠牲者が出なかったのは天元の力によるところが大きいと言えるだろう。
譜面
宇随天元の真骨頂と呼ばれる能力。
天才的なリズム感と戦闘センスによって、戦っていく中で相手の攻撃のリズムを読み切って、必殺の状況にもっていくことが出来る。
正面戦闘でねじ伏せる天元の中ではとりわけ特殊な能力であると言える。
強敵相手に長期戦になるのであれば、確実に活用できる。
仕事の的確さ
与えられた仕事を確実にこなす。
これは、忍び時代の名残からそういった習慣になっているのか。定かではない。
天元自身は派手な戦い方を好んでいると言いつつも、地道な作業が必要な場合は潜伏をしたり、聴きとり調査などは欠かさない。
宇随天元は柱の中では弱いのか。
天元は速い段階で戦線を離脱した。
そう考えれば、
柱の中では弱いのではないのか。
という考えが浮かび上がる。
実際のところ、弱いまでとはいかないまでも他の柱に及ばない部分はあるのではないか、
と考えられる。
これは、天元自身が語っている。
「剣を握って2か月で柱になる奴や、得体のしれない奴がいる」
- 剣を握って2か月で柱→時透無一郎
- 得体のしれない奴→非鳴嶋行冥
しかし、妓夫太郎が言うには、
お前は今までの柱とは違う。
とのことなので、
天元自身は歴代の柱と比べれば非常に強いが、現代の柱が歴代でもぶっちぎりで強いので、天元の実力がかすんでしまう。
ということが言えるのかもしれない。
実際に現代の柱たちで上弦を全て滅ぼしている。
とはいっても、むしろそういったところで謙遜できるところが、天元の強さのゆえんなのかもしれない。
宇随天元の技
音柱として、派手な戦い方を好む。
爆発する太刀筋を持ち、けた外れの威力を持っている。
音の呼吸とは。
上記したように爆発する斬撃を操る剣技。
派生形の呼吸であり、元来は雷の呼吸だったことが単行本に記されている。
宇随天元の斬撃が爆発する原理
宇随天元の斬撃はなぜ爆発するのか。
作中で言及されてはいないが、描写はされている。
宇随天元は斬撃をする際に、特殊な火薬を投げていて、それに合わせて刀を振ることで斬撃が爆発しているように見せているらしい。
また、この火薬は相手が攻撃するタイミングに合わせて投げることで、カウンターのように活用することも可能なようである。
宇随天元が柱になった理由について。
天元は忍びだった。
当時忍びの家系は天元の一族以外はすべて滅びていた。
唯一の生き残りだった天元の一族はとてつもなく厳しい環境であり、忍びの一家の首領だった父親は狂ったように稽古づけた。
強大は沢山いたモノの、最終的に残ったのは天元と弟のみ。そして弟は父親のように冷酷な忍びに育ってしまった。
一方で、両親を失わなかった天元は抜け忍として鬼殺隊に入隊。
入隊する際は、他の柱同様に産屋敷の言葉に救われているとされている。
このシーンでも、産屋敷家のカリスマ性が伺うことが得切る。
遊郭編を終えて。
遊郭編にて、体のいたるところに痛手を負った天元は鬼殺隊を引退した。
具体的には左目と左手を失っている。
ただ、引退したとはいえ鬼殺隊の基礎体力向上のためにコーチをしていたり、屋敷の警備をしていたり、自分が力になれる範囲のことはこなしていたようである。
宇随天元まとめ。
派手好きであり、鬼殺隊随一の身体能力を誇る宇随天元。
作中での主な活躍は遊郭編に絞られるが、その後も産屋敷の護衛などの任務を全うした。
遊郭での戦いによって、鬼殺隊は上弦の鬼を倒すことが出来た。
それによって、今まで膠着状態だった鬼狩りの歴史がうごきはじめたのだった。
そう考えれば、非常に重要なキャラクターである。
作中の柱の中では、才能に恵まれていないとされているが、それでもその実力はかなりの物だったと言っていい。
合計22の柱を食らっている堕姫、妓夫太郎が他の柱とは違うと称すほど、
仮に身体能力を底上げできる痣を発現できたのであれば、より強力な鬼狩りになっていたことだろうと思われる。
宇随天元からわかる、時透無一郎のすごさ
また、追記すると。遊郭編で大活躍をした宇随天元だが、炭治郎などの力を借りて何とか上弦の陸を討伐した。
そう考えれば、単騎で上弦の伍を仕留めた、時透無一郎は鬼殺隊でも随一の才能を持っていることが分かる。
やはり、忍びの目は確かであると言えるだろう。
実際に無一郎は上弦の壱である黒死牟の子孫にあたるので、その剣の技術は引き継がれていると言えるだろう。
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