最強の呼吸使いとして君臨するのは縁壱です。
縁壱は、鬼舞辻無惨でさえも難なく撃破する怪物であり、
真の化け物は私ではない、あの男だ
と言わしめるほどです。
バトル漫画特有の
強すぎるゆえにサブストーリーで語られることになるキャラ
であり、その実力は強すぎるが故に読者からも半分ネタにされるほどです。
実際に縁壱がいれば、無限城なんて2時間ほどで片付いていしまうでしょう。
縁壱のすごさについては、他のページでも書いたの良ければ。
【作中最強】継国縁壱の強すぎるチートエピソードまとめ。【俺の弟、強すぎワロタ】
異次元の怪物ですが、その怪物の影に隠れた天才がいます。
それが、双子の兄である厳勝です。
この人も怪物的な剣士です。
自身のことを
「まるで才能がない」
みたいに卑下していますが、とんでもない。
独自に生み出した月の呼吸は、後継者が現れないほど卓越した剣技となっています。
後に力を欲した結果、鬼となり、以降は
黒死牟
と名乗ります。
実力は上弦の鬼の中でも最上位に位置します。
鬼になったのが戦国時代、それをふまえ、考えれば、
実に200~400年間、上弦の壱として活躍し続けていた
と仮定できます。
競争が激しく、日々強力な鬼が生まれ続ける中で最強の座に居続けることがどれだけ難しいことか、想像に難くないです。
最強の剣士、縁壱。
最強格の鬼、厳勝。
この2人の遺伝子自体、作中においては超優良サラブレットではないかと、思われます。
今回の話は、縁壱と黒死牟の戦力の開き
最強は誰かと言えば、間違いなく縁壱です。
兄である黒死牟も、とてつもない力を誇っているのですが、それでも縁壱には敵いません。
80を超えて、はるかに衰えた縁壱に負かされるほどですから、生物としての格が違います。
今回の話として言えば、この2人にどれほどまでの差が開いていたのかを、作中の描写から振り返ってみたいと思います。
縁壱と黒死牟。作中であった描写について。
鬼滅の刃はサイドストーリーとして、
厳勝目線で見た、縁壱
が深堀されています。
そして厳勝は最終的に
お前のことが嫌いだ、縁壱
と締めくくり、最後を迎えました。
厳勝は天才でしたが、弟が天才を超える怪物でした。
故に、厳勝の人生は嫉妬に狂いました。
作中では縁壱に対してどれほどの劣等感を抱いていたのか、如実に描かれているのです。
幼少期時代の厳勝、縁壱。(ここからすでに差は開きつつあった)
厳勝と縁壱は同じ年齢です。
厳勝、縁壱は双子であり、縁壱は生まれつき痣を持っていました。
それゆえに不吉の象徴とされて、殺処分されそうなところ、母方が怒り狂った後、なんとか生き延びます。
厳勝は武士の父親のもと、剣の修行に励みます。
そして、剣の才覚はかなりの物で
努力すればするほど、力をつけた
と語ります。
努力が全て結果に結びつく。これがいかにすごいことか。
スポーツなんかをやったことがある人は分かると思いますが、努力をしても、そのほとんどが報われず、100やって10身につけば良い方です。
実際にプロになっている選手も、相当な遠回りをして今の位置にいるのです。
そういったことを考えれば、努力全てが還元される厳勝は相当な才能の持ち主であることが分かります。
しかし、厳勝はこう語ります。
努力によって身に着けた力も、圧倒的な存在の前ではカメの歩みでしかない
弟の天才エピソード
厳勝が、努力によって実力を身に着けた秀才なら。
縁壱は最初からすべてを持っていた大天才です
日々稽古に費やしていた厳勝でも、大人相手にはさすがに一本はとれません。
しかし、縁壱はいともたやすく、大人から一本を取り圧倒をしたのでした。
縁壱が凄いところは、全ての物が透き通って見えることも一つでしたが、圧倒的な身体能力も語るべきところだと思います。
これと言った稽古をこなさなかったにもかかわらず、大人の太刀筋を見切り、そしてかいくぐったのち、連撃を浴びせる身体操作。
そして、攻撃を受けた場所はこぶし大に腫れあがるほどの負荷がかかっていたと言います。
一撃の重さ、技の流麗さ、身軽さ。
生まれて初めて剣を握ったときから、縁壱は厳勝など勝負にならないほど、先を行っていたのです。
兄が嫉妬する要因
しかし、それほどの才覚に恵まれていながら、縁壱は剣を嫌いました。
もっと言えば、凧揚げやすごろくなどの遊びに関心を持ちます。
自分が本気でのめり込んでいる剣術が縁壱にとっては子供遊び以下。
この事実こそが、厳勝の嫉妬心を大きく揺るがすところだったのではないでしょうか。
大人になってからの縁壱と厳勝
一度は袂を分かった二人ですが、鬼が出没したことで再び、共に行動をすることになります。
厳勝は剣の才能がありましたが、そのときは呼吸も何も開発されていなかったので、VS鬼となれば歯が立ちません。
そこで、厳勝は家族や立場を捨てて、縁壱が所属する鬼狩りに入隊したのでした。
どれだけ頑張っても日の呼吸は身につかず。
縁壱の強さに近づくために、厳勝は日々腕を磨きます。
実力も隊士の中では指折りとなります。
しかし、どれだけ剣を振ろうとも、日の呼吸は体得できず、最終的に見についたのは派生形となる
月の呼吸
でした。
痣が発現するも、制約があることに気づく。
そういった中で、痣が発現します。
圧倒的な実力を身に着けて、
「さあ、これから弟の背中が見えてくるかな」
と思った矢先、
痣が発現した仲間たちがどんどんと息絶えていきます。
しかし、当の縁壱本人は、全くもってぴんぴんしている様子。
つくづく、理不尽な存在であり、その才能はもはや「暴力」といっても問題ありません。
兄、鬼になる。
剣士として腕を磨き上げるべく、鬼になります。
鬼となる際は名前を改めることになりますが、
黒死牟
と名乗ります。
以降は、
呼吸が使える鬼
として、鬼舞辻無惨に次ぐ、最強格の鬼として数百年間、剣の腕を磨きつづけます。
怪物になってもなお、弟は超えられなかった
鬼になった厳勝は寿命間近の縁壱と勝負することになります。
最初は、これほどまで老い、朽ちた縁壱に同情の気持ちすら抱くのですが、剣を構えた瞬間、死を覚悟し、
老いても、なお、足元にも及ばない怪物である
ということを自覚させられてしまうのです。
結論、どれだけの差があるのか。
作中の描写を見るに以下の通りだと思います。
縁壱>>越えられない壁>>無惨>>越えられない壁>>黒死牟
厳勝は無惨でさえ、足元にも及ばないのです。
その無惨が
絶対あいつおかしいよ・・・
と評価する縁壱。
遥か地平線のかなたにいることは、想像に難くありません。
一言で言えば、
どうあがいても勝てない
ということでしょうか。
これを書いている人が、すごく酷いことを言っているように思えるかもしれませんが、原作を読んでいる人ならば分かるはずです。
冗談抜きで、出てくる漫画を間違えているぐらい、縁壱は強すぎるのです。
まとめ、黒死牟こと厳勝の最大の不幸は「天才だった」こと。
これは、漫画の世界だけの話ではないのですが、
銀メダリストが一番苦労する
のだと思います。
仮に厳勝が全くもって剣の才覚がなかった場合、弟が鬼と対峙していくところを黙って見届けていたことだと思います。
しかし、厳勝は頑張りさえすれば、他の奴らよりも圧倒的に出来てしまうのです。
それゆえに、優秀すぎる弟の背中が見えてしまいその背中を追いかけざる得ない状況に追い込まれてしまったのだと思います。
トップを狙える位置だからこそ、トップとの圧倒的な差に絶望してしまう。
そう考えれば、厳勝が鬼になった理由もなんとなくわかります。
現実の世界でも、記録を伸ばすためだけにドーピングをする選手がいますが、こういった選手がなぜそんなことをするのかと言えば、
トップを取るため
だと思います。
実際に、一昔前のオリンピックはドーピングしている選手がわんさか出てきていたようです。
やはり、優秀な人ほど、強くなることに手段を選ばないのでしょう。
たとえそれが、他人に避難されるようなことでも、本人にとってはその競技が全てなのです。
だから、そういった手段に手を染めてしまうのです。
厳勝の鬼化もそう言ったところが発端だと思います。
自分が好きなもので、誰よりも優れていたい。
そういったなかで、鬼となりました。
しかし、待っていた結末は
「勝ち逃げされる。」
というもの。
そういったいきさつを考えれば、
縁壱、俺はお前のことが大嫌いだ
といいたくなる気持ちも、どことなく理解できたりします。
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