黒子のバスケという作品の中でも、ひときわ異彩を放っているプレーヤーがいると思います。
それは
緑間真太郎。
特徴は何といっても、3Pシュートでしょう。
コート上のあらゆる場所から3Pを打てる
という明らかなチート性能を有しています。
NBA最強シューターであるカリーでも3Pの成功率は4割越え。
一方で緑間はいついかなる時も3Pシュートを外したことがありません。100%の確率でシュートを決めてきます。
僕たちから見てもチートであることは間違いないのですが、実は作中においても緑間は異常なようで、最強の相手であるはずのジャバウォックからも
「おいおいそんなところからシュートが入るわけねーだろ」
と言われながら、シュートを決め、驚かれていました。エンペラーアイや青峰のトリッキーな動きも人間を辞めていると言えるのですが、その中でもやはり緑間が一番やばいと言えます。
バスケをしている友人に聴いても、
ステフィンカリーの100倍やばい奴が高校生に混じってコート上にいるみたいなもんだから、断然緑間がやばい
とのことです。
実際にバスケをするのであれば、青峰や紫原みたいな身体能力お化けはNBAには腐るほどいるし、赤司や黄瀬はフィジカルで抑え込めるらしいのですが、緑間はどう考えても止めようがないとのことらしいです。
まあ、そんな怪物緑間真太郎について今回は掘り下げていきたいと思います。
緑間真太郎というチートプレイヤーについて性格や境遇、能力について。
緑間真太郎。
帝光中学校出身のシューティングガード。プレイスタイルとしてはコート上全ての角度、距離から3Pを決めることが出来るとされています。
中学校3年生までは、ハーフコートまででしたが、高校に上がると同時にコート上全てが射程範囲内になりました。
これだけでも怪物的なプレイヤーであると言えます。
しかし、一芸だけではなく、ディフェンスやパス能力にも長けている描写が作中でも描かれています。
また、状況に合わせてチームプレイも出来る臨機応変さも武器の一つと言えます。
秀徳は最高の補強をしたと言える。
緑間の進学先である秀徳は、大坪という超高校級センターがゴール下を守り、内の強さで敵を抑え込む、というのが一つの勝ちパターンだったのですが、緑間真太郎が加入したことにより、外から大量点を取り、点差を広げる戦い方も展開できるようになります。
緑間をマークすれば、薄くなった内を大坪にねじ伏せられ、大坪を抑え込むために人数を割けば、100%の確率で緑間がスリーを決めてくる。
秀徳高校を倒すには、大坪と緑間を上回るプレーヤーをそろえないとならない、という展開を強いられるようになります。
緑間、大坪は安定した強さを持ちスランプもないので、ラッキーで勝てることはまずあり得ません。格下が勝つことは基本的にムリゲーと言えるチームになったと言えます。
盤石で足元をすくわれないその実力はまさしく、
「歴戦の王者」
と言えるでしょう。
緑間の性格、人柄について。
人事を尽くして天命を待つ
を旨に、コート上だけでなく、日常的にも高い意識をもって生活しています。緑間の利き手は左手ですが、常にバンテージが巻かれており、これは感覚が狂わないようにするためです。
指先のタッチまで気にする職人肌です。
それに加えて、おは朝うらないのラッキーアイテムを常に持ち歩くという謎の習性を持っていますが、当の緑間は
占いの結果さえも、人事尽くすことに入るとのこと。
現実の世界においてもゴッホやアインシュタインのような偉人は普通の人間では理解できない習性や生活態度を持っていたらしいですが、緑間真太郎もそういったタイプの人間なのかもしれません。
本当の天才は周りに理解されないのです。
緑間が3Pを狙うようになった理由。
ちなみに緑間真太郎が3Pを狙うようになった理由は
2点を取るよりも、3点取った方が得だから
という極めてシンプルなものです。
その発言を聴いて、黒子からはアホ呼ばわりされていますが、個人的にはかなり合理的なように思いますね。ただ、
それが出来れば、誰も苦労しねえんだよなあ
とは思います。
バスケットに限らず、サッカーだって、コート上のどこからでもシュートが狙えればそれが最強だし、野球だって全打席ホームラン打てればそれが最強です。
でもそんなことは不可能なので、誰もやらないわけで。しかし、そんな不可能なことに挑戦して出来るようになったのが、緑間真太郎の恐ろしい所なのだと思います。
緑間真太郎の能力について。
ここでは緑間真太郎の能力について、書いていきたいと思います。散々書いてきましたが、改めて振り返って解説していきます。
高弾道3P
コート上のあらゆる場所から、シュートを打つことが出来ます。そのシュートは異常なほどに弾道が高く、滞空時間がとんでもなく長いです。
これはブザービートで確実に相手を仕留めるための施策であるとされていますが、科学的に緑間のシュートは180Mほどの高さがあるらしいです。
基本的にゴールリングにかすることなくシュートは入り、邪魔さえなければ成功率は100%とのことです。
弱点はゴールとの距離が離れるにつれて溜め時間がかかるということです。それに距離が遠ければ遠いほどに体力の消耗も激しくなります。
体が出来ていない高校1年生では打てる数に制限がつくのです。
ただ、それを踏まえてもオールレンジから3Pを打てて、さらにはそのシュートが100%入るのですからどう考えてもやばいプレイヤーです。
またただ、シュートが上手いだけでなく、シュートを打つまでの駆け引きも一プレイヤーとして高いレベルにあります。
グリーンレボリューション
味方との連携技です。
精度の高いパスを打てる味方がいて初めて可能になる技であり、作中では高尾と赤司征十郎が該当します。
技としては、ボールを持っていない緑間真太郎がシュートのフォームに入り、その構えた手にハマる様にボールをパスします。
ジャストなタイミングでパスされたボールは緑間によって打ち出され、そのシュートは通常に比べて精度は低いものの基本的にはゴールに入ります。
緑間の弱点である、溜め時間を克服した技の一つですが、赤司征十郎のように未来を見通すことが出来る相手には分が悪いとされます。(そんなこと出来る奴はほとんどいない)
緑間のゾーン?
作中ではゾーンにはいったことのない緑間ですが、発言を見るに過去に入った経験があるとされています。とはいっても緑間の能力自体がそもそもゾーンみたいなものです。
それを踏まえたうえで、緑間がゾーンに入ればどういった状況になるのか考えてみるとします。
溜め時間が短くなる
これが多分、現実的だと思います。
シンプルですが、かなり強いですね。
ファウルをもらいながら3P
レオ姉がしたように、相手にぶつかりつつも3Pシュートを狙うことが出来る。一見すると非現実的ですが、ゾーンというのはあらゆる無駄を省き、感覚が研ぎ澄まされる状態なので出来ないことはないであろうと思います。
相手のパスをスティールしながら、3P
高尾のパスをそのままダイレクトにシュートしたように、相手のパスコースをあらかじめ読みつつシュート体勢に入りゴールを狙う。半分ネタで書きましたが、あり得ないこともない、と言えるのが緑間の恐ろしさです。
緑間真太郎は打ち切りを救った神だとされている。
大人気バスケット漫画の黒子のバスケですが、連載初期は打ち切りの可能性があったとされています。しかしながら、あるシーンをきっかけに息を吹き返したとされています。
それが、緑間真太郎のスリーポイントシュートですね。
緑間の超人的スリーポイントシュートを皮切りに黒子のバスケは、超人的なバスケット漫画として人気を博し、キャラクターも立っていたのが幸いし、女子からの人気も獲得。それによって多くの固定ファンがつくようになりました。
キャプテン翼、テニスの王子さま、Mr.フルスイング。
ジャンプのスポーツ漫画が生きていくためには、ある程度のぶっ飛び度が必要なのかもしれません。そう考えればリアル路線を貫いたスラムダンクとルーキーズってすげえなと思います。
キセキの世代における緑間真太郎の立ち位置。
最後にこちらについて書いていきたいと思います。それはキセキの世代における緑間真太郎の立ち位置です。
キセキの世代はその圧倒的な実力ながら、中学生特有の悪ふざけで対戦相手を馬鹿にすることが多かったですし、練習もそこまで真面目に出る奴はいませんでした。
ただ、緑間に関しては常に練習を怠りませんでしたし、試合においても相手チームを侮辱するようなことはしなかったと言えます。
実際に
人事を尽くさないあいつらの態度は極めて不愉快だ
お前らの下らん遊びにつき合うつもりはない
俺は一本でも多くシュート決めるだけだ
など、周りに流されない強さを持っていることが伺えます。
そのためファンからは
帝光中学校編で唯一株を上げたキャラクター
と言われています。
僕自身もキセキの世代では緑間が一番好きなのですが、こういった一選手としての強い自覚が魅力として映っていたのかもしれません。
最後に。
変人だけど、そこまで悪い奴じゃない。むしろ頑張っている人間には優しい。そんな人間性に惹かれる人も多いのではないかと思います。
僕自身も緑間が好きなのですが、そういった部分に惹かれました。ですから、緑間真太郎について書いてみた感じです。いかがでしたでしょうか。
今回は緑間真太郎というキャラクターについて、掘り下げてみました。
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